ZCS(Zero Current Switching)を行う直列共振型を例にとると、ゲート駆動によるスイッチ素子の動作周波数[ fs ]とLC共振による共振周波数「 fr ]の独立した二つの周波数の大小関係で「ソフトスイッチング」状態となるZCS達成の可否が分かれます。
共振インバータは「ソフトスイッチング」させることが目的のため[ fs ]と「 fr ]の関係を調整してZCSの状態にする必要があります。
直列共振型の「ソフトスイッチング」動作条件は、スイッチ素子の動作周波数[ fs ]がLC共振周波数[ fr ]と同じか大きいことが条件になります。
〇 ZCS (Zero Current Switching) 成立条件
動作周波数[ fs ] ≧ LC共振周波数[ fr ]
× ZCS (Zero Current Switching) 非成立
動作周波数[ fs ] < LC共振周波数[ fr ]
共振インバータには様々な回路トポロジーがあり、トポロジー毎に共振条件が変わります。