POINTS
設計のポイント

共振インバータの種類

概要

共振インバータは、共振要素として組み込んだインダクタンス成分とキャパシタンス成分によるLC共振現象を使ってスイッチ素子をZVS(Zero Volt Switching)もしくはZCS(Zero Current Switching)、またはZVSとZCSの両方を行いターンONやターンOFF時に発生するスイッチング損失を積極的に減らす低損失な回路構成です。

ポイント

 PWMインバータと違い共振インバータは、

   [ スイッチング周波数 ] = [ インバータ出力周波数 ]

で動作するため数百k〜数MHzの交流出力電圧・電流を得ることが可能です。共振インバータには、電圧共振型や電流共振型、部分共振型に大別されますが、LC共振で正弦波電流が発生するため電流共振型が多く使われます。負荷自体も共振要素として動作させるため、負荷がインダクタンス成分となる誘導加熱器や電磁調理器、またキャパシタンス成分となる超音波振動器に向いています。