Before
ヒューズを使った回路設計を検討する際、ヒューズ選定には注意が必要です。ヒューズを選定する際、以前設計した回路、負荷と類似のため、同じヒューズを選定されたり、定格電流と過電流(異常電流)を測定してどちらか大きい方の定格値に決定する、または、使用定格、条件が同じため、価格の安い同じ定格値で他のヒューズメーカー品を選定されることが多いかと思いますが、検証不足があると、特性違いなどで想定外に溶断してしまうなどの不具合が発生してしまうことがあります。
After
ヒューズを選定する場合、ヒューズはメーカにより同じ定格値であっても特性がそれぞれ異なります。通常動作時の電流、突入電流、使用頻度等によっても溶断動作に差が発生することがあります。他にも、ヒューズで発生するジュール熱の経時変化についても考慮が必要です。ヒューズを選定する際は、ヒューズを実装して実機での評価を十分に行うことが重要です。なお、感電の恐れが有る場合はカバーを被せる配慮も必要です。
◆まとめ◆
ヒューズを選定する際は、検証不足による、特性違いなどで想定外に溶断してしまうなどの不具合を考慮して、安全規格、定格電圧、形状、サイズ、定常電流パルス電流(突入電流)、定格電流、遮断容量の確認を行い選定をします。選定後は、実機にて動作の確認を十分に行い、周囲部品の発熱など使用環境も考慮する必要がございます。