マイコン選定の基本:用途とシステム要求から考える
マイコンを選定する際の最初のステップは、導入するシステムや装置の用途、そして求められる機能・性能を明確にすることです。たとえば、産業用装置、IoT機器、測定機・計測機のような現場では、信頼性や耐環境性、長期供給対応などが重視されます。
- システムが求める処理速度や演算性能
- 必要な入出力ポート数や通信インターフェース
- メモリ容量(ROM/RAM)の要件
- 消費電力や発熱対策
- 設置環境に応じた耐ノイズ・耐温度性能
これらを洗い出し、システム要求仕様として整理することが、最適なマイコン選定の第一歩です。
システム要求仕様のリストアップ
- 制御対象の機能や動作フローを明確化
- 必要なソフトウェア機能(例:データロギング、遠隔監視、アラーム通知など)
- 電気的・物理的制約(サイズ、消費電力、通信規格等)
マイコン選定の基準:性能・機能・コストを総合評価
次に、具体的なマイコンの諸元を比較検討します。
- 動作クロック速度:高速処理が必要な場合は高クロック品を選択
- メモリ容量:プログラム規模やデータ保存量に応じてROM/RAMを選定
- 入出力ポート:アナログ/デジタルI/O、通信ポート(UART、CAN、Ethernet等)の有無と数
- 消費電力:省エネ設計やバッテリー駆動の場合は低消費電力品を優先
- 開発環境・サポート体制:評価ボードや開発ツール、技術サポートの充実度
- コスト:部品単価だけでなく、開発・保守コストも考慮
これらを一覧表にまとめ、候補となるマイコンを絞り込みます。
マイコン特性(諸元)のリストアップ
- ROM/RAM容量
- クロック周波数
- I/Oポート数
- 通信インターフェース
- 消費電力・動作温度範囲
- 外付け部品の有無
マイコン選定の実践:推奨アプリケーションと評価のポイント
実際の選定では、マイコンベンダーが推奨するアプリケーション例や評価ボードを活用し、必要な機能・性能が満たされているかを検証します。
- 類似システムでの採用実績やアプリケーションノートを参考にする
- 評価ボードで実際に動作確認し、開発環境の使いやすさやデバッグ機能も評価
- 長期供給やサポート体制も重視(産業用途では特に重要)。
推奨アプリケーションからの選定
- 排水処理設備や産業用制御装置に適したシリーズを選定
- 必要な周辺機能(A/D変換、PWM、RTCなど)が搭載されているか確認
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